クラシックギターとフラメンコギターの違い

クラシックギターとフラメンコギターの違い

クラシックギターとフラメンコギターは何が違うの?

浜松市のギター教室、ハミングギター船越教室です。
以前、クラシックギターフォークギターの違いについて記事を書きましたが、今回は、クラシックギターフラメンコギターの違いです。
これは、クラシックギターフォークギターの違いより難しいく、マニアックな内容です。
そもそもフラメンコがなかなか知られていないジャンルです。
僕もそこまで詳しいわけではないので、知っている範囲で書いてみようと思います。

なぜこの記事を書こうと思ったのかと言うと、クラシックギターフラメンコギターは同じものと誤解されているからです。
ギター自体も奏法も同じだと思われがちなのです。
実際、ギターを始めた頃、僕もそう思っていました。
しかし、比べてみると全然違います。

クラシックとフラメンコ

クラシック音楽は、教会や王侯貴族の為の音楽として発展し神聖なものでした。
それに比べフラメンコは、スペイン、アンダルシア地方のロマ族(ジプシー)が迫害を受けた、魂の叫びとして生まれました。
フラメンコ独特の荒々しい雰囲気はそう言った歴史から醸し出されているのかもしれません。

クラシックギターとフラメンコギター

クラシックギターとフラメンコギター
クラシックギターとフラメンコギター

どちらがクラシックギターでどちらがフラメンコギターかわかりますか?ぱっと見わからないですよね?

この2台のギターがどう違うのか紹介したいと思います。

まず、左側がフラメンコギターで右側がクラシックギターです。

クラシックギターとフラメンコギター2
クラシックギターとフラメンコギター2

向かい合わせるとどうでしょう?
なんだか色が違う事ぐらいしかわかりませんよね?
この色が違うのは使っている木材が違うのです。
クラシックギターのサイドバックに使われている木はローズウッドと言う木です。
硬い木材なので、ブリッジや指板にも使われる木材です。

フラメンコギターのサイドバックはシープレスと言う杉系の木材が使われています。
木材としては柔らかい素材になります。
クラシックギターシープレスが使われる事はまずありません。

もう一つの特徴としては

クラシックギターとフラメンコギター3
クラシックギターとフラメンコギター3

ボディの厚みです。フラメンコギタークラシックギターに比べると薄い作りになっています。

作りだけではなく、ボディに使われているトップ材、サイドバック材自体もクラシックギターに比べるとフラメンコギターの板は薄いものになっています。
これによってフラメンコギターの音の立ち上がりは早く、歯切れの良い明るい音になっています。
クラシックギターは深みのある美しい音色になります。

 

ゴルペ板
ゴルペ板

写真をよく見てください。これはフラメンコギターなんですが、薄いアクリル板みたいなものが貼りついているがわかりますか?これはゴルペ板と言うものです。

フラメンコはアクセントの所でゴルペを打ちます。

ゴルペ
ゴルペ
ゴルペ
ゴルペ

ボディを指で叩くのをゴルペと言います。後はデコピンです。

デコピン1
デコピン1

正式名称とやり方が不明なので本当にデコピンみたいですが、、、

デコピン2
デコピン2

ここでボディをガツンと打って

デコピン3
デコピン3

そのまま弦をジャーン!と弾きます。

この為にゴルペ板があります。クラシックギターではあり得ない奏法ですね。しかも、指は痛いし爪も割れます。

クラシックとフラメンコでは出したいニュアンスや音が全然違う為、作りや材が違います。

奏法と音楽的な違い

フラメンコには曲種と言うものがあります。
リズム、キー、歌のスタイル、生まれた土地によって分類されているようです。
この曲種に当てはまらないものはフラメンコと呼ばれることはありません。ソレア、ブレリア、アレグリアス、タンゴス、タラントス、ティエントス、、、こんな感じで100種類以上あるそうです。
これだけでもワーってなりそうですが、もう一つフラメンコには独特のリズムがあります。
コンパスと呼ばれる12拍子のリズムです。

基本的には1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

赤字の所がアクセントになります。
必ずしも小説の頭からのスタートではないので、それによってはアクセント位置もかわります。
これもワーってなりますね〜

奏法はアルアイレやアポヤンド、アルペジオはクラシックギターと共通していますが、それ以外はクラシックギターには無い奏法ばかりです。

プルガール、ピカード、アルサプーア、ゴルペ、デコピン、セコ、ラスゲアードなどですが、解説しきれないので割愛させてもらいます。

トレモロ奏法はクラシックギターもフラメンコギターもありますが、クラシックギターのトレモロが4連に対してフラメンコギターは5連になります。
使う指の順序が違うのでクラシックギターのトレモロができても、フラメンコギターのトレモロは出来ないと思います。

終わりに

クラシックギターとフラメンコギター、すごく似たような楽器ですけど成り立ちも表現している事も全然違います。
クラシックギターは、いかに美しく、ドラマチックに演奏するかが重要になってきますが、フラメンコギターは泥臭く、荒々しく、激しく、と真逆の表現をしています。
これだけでも全然違う音楽だとわかっていただけると思います。
フラメンコギターに関してはもっと沢山書きたいことがあるんですが、全然終わりそうもなかったので、また機会があれば書きたいと思います。
今回はクラシックギターとフラメンコギターは全然違うものだと言いたかっただけなのです。
同じカテゴリーにされがちなんですが、本当に違います。
クラシックギターが弾けてもフラメンコギターは一切弾けません。
奏法も考え方も概念も何もかもが違うからです。
もし、フラメンコに興味がありましたら、一度聞いてみてください。
かなり独特ですが、とてもカッコよくて面白い音楽だと思います。

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