KODAIRA のクラシックギター
浜松市のギター教室、ハミングギター船越教室です。
最近、昭和58年頃の小平ギターを入手しました。
AST30と言う品番で定価3万円のギターです。
中古で7900円でした。
ボディの傷もほとんど無く、ネックの反り、ブリッジの剥がれ、フレットの消耗など、色々チェックして、かなり状態の良い個体でした。
恐らく、ほとんど弾くこともなくハードケースの中に眠っていたのではないかと思われます。
定価が3万円のギターなんて、大した事ないんじゃないの?と思われそうですが、そうでもありません!
なかなか良いものを手に入れたと思ってます。
そんな訳で今回は小平のAST30の紹介をしてみたいと思います。
KODAIRA ASTURIAS AST30
今回入手したギターのラベルです。
このラベルから分かる事は
・手作り
・KODAIRAのギター
・ASTURIASのギター
・AST30と言うモデル=3万円のギター
ってところですかね?
ネットでAST30について調べているとラベルの色やデザインが少しずつ違うのですが、年代で変わるとして、いつ頃のものがどのラベルかまではわかりませんでした。
後、コダイラで作ったアストリアスと言うギターなのか?
コダイラがアストリアスのギターを作っていたのか?がよくわからないです。
情報がほとんどなかったので、詳しくこのギターについて調べることができませんでした。
しかし、とても良いギターです。
トップは単板
木の感じから恐らく杉ではないかと思います。
ブリッジはローズウッド
指板はローズウッド
サイド、バックはローズウッド合板
ネックはマホガニー
だと思われます。
ギターを見た感じで勝手に書いているだけなので、間違いがあるかもしれません。
音は、立ち上がりが早くて軽い感じですが、低音がめちゃくちゃ鳴るとかそう言う感じはなく、バランスが取れていて、全体的によく鳴ります。
あくまでも、個人的な感想です。
音の捉え方は人それぞれです。
2020年現在から37年前のギターですが、コンディションの良い状態を保っているのは、保管状況が良かったのと、やはり造りや材がしっかりしているからかと思います。
現在の小平ギター
小平楽器 有限会社
〒392-0012
諏訪市大字四賀桑原792
2020年現在、長野県諏訪市に小平ギターはあります。
小平直一氏、小平雄一氏、小平秀幸氏の3人でギターを作っているようです。
今の時代、初心者、中級者向けのギターを完全日本製で、しかも手作業で作っているのは、本当に凄いことだと思います。
この先、こう言う品質のギターはどんどん減って行きます。
本当に数少ない職人の手作り入門用ギター
初心者、中級者にオススメのギターだと思います。
製品
AST-70 本体価格70,000円のシリーズ。弦長650と630の2機種、AST-70が650 AST-70Lが630
トップ:杉単板 サイド、バック:ローズウッド合板 ブリッジ、指板:ローズウッド ネック:マホガニー
AST-85 本体価格85,000円のプライムギター
トップ:杉単板 サイド、バック:ローズウッド合板
ブリッジ、指板:ローズウッド ネック:マホガニー
AST-100 本体価格100,000円 弦長650、640、630の3機種
AST-100が640 AST-100Sが650 AST-100Lが630
トップ:松単板 サイド、バック:ローズウッド合板
ブリッジ、指板:ローズウッド ネック:マホガニー
AST-150 本体価格150,000円 小平ギター最上位モデル
AST-150Cがトップ杉 AST-150Sがトップ松 となります。
トップ:杉か松単板 サイド、バック:ローズウッド合板
ブリッジ:ローズウッド 指板:黒檀 ネック:マホガニー
詳しくはコチラ
現在の小平ギターはこんな感じのラインナップになっています。
この価格で全て手作りだそうです。
終わりに
今回はAST30について色々調べてみたのですが、あまり情報が出てこず、詳細がわかりませんでした。
しかし、作りは丁寧で、音もバランスが良く、弾きやすい。やはり職人の手作りギターは入門用でも素晴らしいと思いました。
現在も小平ギターは手作りで良いギターを作り続けています。
これからギターを始める方、新しく手頃なギターをお探しの方、小平ギターを候補に入れてみては如何でしょうか?
楽器屋さんでも見かけるギターなので、見つけたら試奏してみるのも良いと思います。
後は、好みもあるのでその人次第です。