松岡良治 クラシックギター
浜松市のギター教室、ハミングギター船越教室です。
クラシックギターは何を使っていますか?
僕は、黒澤澄雄先生のクラシックギターを21年程メインで使っています。
クラシックギターはフォークギターやエレキギターと違って、職人さんにオーダーメイドで作ってもらったり、あるいは店頭に並んでいる手工品を買う事が多いのではないかと思います。
初心者や中級者がいきなりオーダーメイドのギターでも良いとは思いますが、流石にハードルが高いと思います。
そこで、初心者や中級者向けで個人的にオススメのクラシックギターを紹介したいと思います。
参考にしてみてください。
松岡良治
今回、初心者、中級者向けのクラシックギターでオススメしたいのは松岡良治です。
実は、僕も4台所有しております。松岡良治は独学でギターの製作を始めたようです。
1954年創業、2012年に他界。ご子息の利昭氏が後を継ぐが2014年に倒産してしまいます。
ギターはM,MH,MR,MGと様々なモデルがあるようです。
僕が所有している良治1号はラベルにNと書いてあるのですが、Nってなんのモデルだろう?
推測ですが型番のMは松岡のMだと思うんですよね。
しかし、Nってなんだろう?ネットにも情報が無いので不明です。
誰か知ってる人いたら教えてください。

このN106はM100と同スペックらしいので、10万円前後のモデルと思われます。
型番のMの後ろに着く数字でギターの金額が分かります。
M20なら2万円、M60なら6万円のギターという事になります。
さて、既に倒産してしまっているのに、なぜ初級者、中級者にオススメするのかというと、中古市場にはまだ出回っているからです。
僕の所有している4台のうち3台は中古で買いました。
先程も書いたように型番の後ろの数字がそのギターの値段を表しています。
元々の値段の見当がつけば、中古で買う時の金額が妥当かそうでないかの判断もつきやすいと思います。

この良治4号は100と言う数字が付いているので、10万円のギターだと推測できます。
傷も打痕も少なく、良い状態でセミハードケースがついて23000円で落札しました。
かなりお買い得だったと思ってます。
松岡良治の良いところは、同価格帯のギターに比べると格段に音が良い事です。
当たり外れも少なく、作りもしっかりしています。

良治3号は20なので2万円のギターです。
このモデルはオール合板です。
オール合板なのに、よく鳴ります。
ビックリしてしまいます。1977年製ですが、まだまだ長く使えそうです。
良治3号はレッスンに手ぶらで来た方に使って頂けるギターとして教室にあるので、自由に弾いてもらって大丈夫です。是非一度、弾いてみてください。
このギターは確か中古で5000円で買ってます。
新品で大手メーカーの2〜5万円ぐらいのギターを買うよりも中古で松岡良治を買う方が僕個人的にはおススメです。
もちろん状態の良いものを選ばなくてはならないので、そういう面では初心者の方にはハードルが高いかもしれませんが、良いものと巡り会えれば長く愛用できると思います。
所有してる松岡良治のスペック
良治1号 | 良治2号 | 良治3号 | 良治4号 | |
型番 | N-106 | M30 | M20 | MH100 |
トップ | 杉単板 | 杉単板 | 杉合板 | 松単板 |
サイド、バック | ローズウッド合板 | ローズウッド合板 | ローズウッド合板 | ローズウッド合板 |
ネック | マホガニー | マホガニー | マホガニー | マホガニー |
指板、ブリッジ | ローズウッド | ローズウッド | ローズウッド | ローズウッド |
トップ材は杉のものを多く見かけます。
安いモデルのギターも合板ですが、サイド、バックにローズウッドが使われているのがいいですね。
松と杉の違い
トップ材には松か杉が使われることが多いのですが、どう違うのか?
まず見た目ですが、良治1号と良治4号で比べてみましょう。


良治1号はトップ材が杉で良治4号が松になります。
杉は味噌ラーメンの様な色で、松はとんこつラーメンの様な色ですね。
音にも違いがあります。松は松ヤニを含んでいる関係で最初は、本来の音が出ていません。
何年も弾き込んで、ようやく木が振動しやすくなってきます。
継ぎ足し継ぎ足しで美味しくなっていく秘伝のタレの様な感じです。
それに比べて杉は最初から鳴っています。
継ぎ足さなくても、いきなり美味しいのです。
音質は杉の方が明るくて広がりのある印象です。
松は一つ一つの音がハッキリしていて透明感のある美しい音色と言う印象です。
個人の主観なので人それぞれ好みや印象が違うと思います。個人的には松の音の方が好きです。
終わりに
国産楽器はどんどん減ってます。
特に初心者、中級者向けの10万円以下の楽器で、国産で質も材も良いものは、なかなかありません。
松岡良治のギターが倒産したと聞いた時は非常に残念な気持ちでした。
後、国内でエントリーモデルを作っているのは小平ギターぐらいしか思いつきません。
小平ギターに関しては弾いたことが一度もないので、手にする機会があったら記事を書きたいと思います。
松岡良治は国産のものは中古でしか買えませんが、それでもおススメです。
上手な買い物ができれば、長く使える良いギターと巡り会えると思います。
※中古の買い物は自己責任でお願いします。
自信のない方はやめておいてください。
最後に、コチラのブログも参考にしてみてください。