YAMAHA G-120A クラシックギター

YAMAHA G-120A 貸出用ギターに

浜松市のギター教室、ハミングギター船越教室です。
最近、クラシックギターを習いたいと来てくださった生徒さん。
まだギターを持っていません。

せっかく習いに来てもらっても自宅での練習なしでは上達は厳しいです。

教室には手ぶらで来てもらっても使っていただけるギターは置いてありますが、貸出用ではありません。

そこで、楽器を持っていない生徒さんが、楽器を買うまでの間、貸し出せるギターを用意する事にしました。

中古楽器を見に行ったら、ちょうど良いのがありました。

YAMAHA G-120A
YAMAHA G-120A

手にとって

・ブリッジの剥がれはないか?
・ボディダメージはどんなもんか?
・致命的なダメージはないか?
・ネックの反りはないか?

チェックしました。
ネックは反ってましたが、まあ許容範囲内かな?
その他は特に問題なさそうだったので購入しました。

中古ギターのメンテナンスと弦の張替え

まあまあ綺麗なギターではありましたが、ひと通りクリーニングします。

全体を水拭き

まずは、弦を外して、全体を水拭きします。

ギター水拭き
ギター水拭き

全体的にゴシゴシ拭いたら、次はフレット指板のクリーニングです。

指板、フレットのクリーニング

指板、フレットのクリーニング
指板、フレットのクリーニング

他の記事でも紹介していますが、オレンジオイルをティッシュに染み込ませてゴシゴシします。

一見綺麗に見えるフレットと指板ですが、拭いてみるとごっそり汚れが取れます。

ボディのクリーニング

ボディのクリーニング
ボディのクリーニング

ボディもオレンジオイルでいいのですが、今回はワックスを使います。

ボディの表面、側面、裏面、ネックの裏側、ヘッドの表裏と磨いて行きます。

サウンドホール内の埃除去

サウンドホール内の埃除去
サウンドホール内の埃除去

見た目が綺麗でも奥の方には大量の埃が積もってます。
エアガンでボーボーやると、サウンドホールから煙が上がったように見えます。

色々な角度に変えて積もった埃を吹き飛ばします。
コンプレッサーが無い場合は、エアダスターでも大丈夫だと思います。

ペグのネジ締め油さし

ペグの油さし
ペグの油さし

ペグの回りが悪かったので油を注しました。
多少は良くなりましたが、まだ固いです。
後、緩んでいるネジがあったら締めなおします。

ブリッジの高さ調整

ブリッジの高さ調整
ブリッジの高さ調整

弦高が少し高めだったのでブリッジを低くしてあげます。万力で掴んでヤスリで均等に削って行きます。

調整前
調整前
調整後
調整後

できるだけギリギリまで削ってみました。
ネックの反りもあるので、劇的には変わらないですが、やらないよりは良くなりました。

ブリッジの調整が終わったら、弦を張って、チューニングして終了です!

貸出用ギター完成
貸出用ギター完成

クリーニングと弦交換をして、バッチリ貸し出せる状態になりました!

YAMAHA G-120Aとは?

G-120A
G-120A

このギターは1967年から1976年まで販売されていたらしいです。

当時の価格で13000円らしいです。
この頃の大卒のサラリーマン初任給は25000円ぐらいだったようです。

入門機がG-50最高機種がG-350だったようなので、G-120Aは中堅モデルのようです。

しかし、実際このギターを見てみると、オール合板なので、今で言うと完全に入門モデルですね。

当時の資料には、トップ材、最高特選松って書いてあるけど、、、合板じゃん!

ま、まあ作りは綺麗だし、合板の方が惜しげもなく使えるし、貸出用には丁度良いギターだと思います。

とりあえず、今のところ貸出用はこの一台だけですが、フォークギターも貸し出せるものを用意しなくてはな〜とも思っています。

今回もメンテナンス、楽しかったです!

追記

G-120Aの他にG-120Dと言う品番も見かけました。
AとDの違いは何だ?と調べてみました。

恐らくですけど、トップ材がAは合板、Dは単板の違いみたいです。

他の型番のGシリーズもAとDがあり、トップ材が単板が合板の違いっぽいです。情報が少ない為、それが正解かどうかはわかりませんが、僕の調べでは今のところ、そんな感じです。

後、G-120Aを取り上げたサイトを見つけたのでリンクしておきます。コチラをクリック

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