1972年製 YAMAHA FG-200
浜松市のギター教室、ハミングギター 船越教室です。最近、ヤフオクでYAMAHAのFG-200を買ってみました。年代の割に傷も少なく状態のよいものを見つけました。
YAMAHAのFGはラベルの色によって年代が違う
YAMAHAのFGは1966年10月に誕生したようです。
1966年から1967年4月まではライトグリーンラベルでかなり希少価値が高いようです。
その後、1972年まで赤ラベルだったそうです。
ネットの情報によると、ライトグリーンラベルと赤ラベルのFG-180が一時期10万円以上の中古価格がついたとか、、、凄いですね!知らなかった。
その後、モデルチェンジしながらラベルの色も変わっていったようです。
赤→グリーン→ブラック→オレンジ
ちなみに今回買ったFG-200は1972年製のグリーンラベルなので、グリーンラベルの初期型です。

もう全然グリーンに見えませんね笑
ラベルの下の方に中沢町 浜松 ってなってるのが良いですね。凄い近所です。
有名ミュージャンもFGを愛用している
福山雅治
ゆずの岩沢厚治
遠藤賢司
竹原ピストル
ボブディラン
ジェイムズテイラー
が愛用していたらしいです。
竹原ピストルはテレビで確認しましたが、FGを2台持ち歩いていました。ネットの情報によるとFG-200のグリーンラベルをメインで使っていると出ていました。
なぜFG-200を買ったのか?
今回、なぜFG-200を買ったのかと言うと、いくつか理由があります。
レッスンで使える安いギターを探していた
普段、あまりフォークギターを弾く機会がないのですが、レッスン用のギターがないことに気づいて、安物の中古を探すことにしたのです。しかも、古いギターは安物でもメイドインジャパンだから、どうせなら日本製が欲しいと思いました。
音がビックリするぐらい良かった
FG-200を買う前に一度だけ、黒ラベルのFG-150Jの修理を頼まれたことがありました。
その時は、ただの古い安物のギターだなとしか思わず、ペグもオーバーホールして、ボディも磨き上げて、弦を張り替えました。
ちょっと音を出してみたら、ビックリするぐらい音が出て、ん?これオール合板だよな〜なんでこんなに鳴るんだ?と思い、興味を持ちました。
ギターが届いたらチェックするポイント
中古ギターが届いたら、状態をチェックしなくてはなりません。これは、あくまでも僕個人の基準なので、自信のない方はプロに見てもらいましょう。
全体の傷や打痕
70年代の楽器なので傷や打痕があって当然です。
どこにどんな傷があるのか?塗装や木材に欠けはないか?把握しておきましょう。特にぶつけやすいヘッドからネックの裏側、ボディをチェックします。
各パーツのチェック
ギターには様々なパーツがあり、中には消耗品もあるのでチェックしていきます。
ペグ | 一個一個回して動きを確かめます。 |
ナット | 欠けがないか?割れがないか?弦が高すぎないか? |
フレット | サビはないか?浮きはないか?消耗具合 |
ブリッジ | ブリッジに浮きはないか?サドルやピンに紛失はないか?弦が高すぎないか? |
ネック | 反りはないか?ねじれはないか? |
チェックが終わったらメンテナンス
ひと通りのチェックが終わったらメンテナンスしていきます。まずは、ペグを全部外していきます。


ペグを外したら、ネジに緩みはないかチェックして、歯車の部分はパーツクリーナーで汚れを落とした後、グリスアップします。金属部分は全てサビが来ないように油を染み込ませた布で磨きます。
ギター本体は、サウンドホールの中に溜まったホコリなどを取り除き、固く絞った雑巾でギター全体を水拭きします。
水拭きの後、ギター用のワックスで拭いていくと、水拭きで落ちなかった汚れがゴッソリ落ちます。
指板とフレットはオレンジオイルで一本一本磨きます。サビが落ちない場合は、スクラッチメンダーで磨くと綺麗になります。
ギターが綺麗になったらペグを戻します。
ペグを止めているネジが錆びている事が多いので、その場合は、新しいネジに変えてやります。
ネジ穴がバカになってる時は爪楊枝で穴埋めしてやると、ネジが効くようになります。




ここまで終わったら、弦を張りながら弦高調整です。

今回は、ナットは問題なかったので、サドルで調整していきます。

完全に素人仕事なんですが、ヤスリで削って調整しました。
完成!

今回のFG-200は年代の割に傷も少なく、各パーツの状態も良く、前のオーナーさんが大切に使っていたのではないかと思われます。
自分でできる範囲ではありますが、こうしてギターを触っていると、どういう風に扱われてきた楽器なのかが多少わかります。
弦の巻き方ひとつとっても、ギターを大切にしているのか、雑に扱っているのかがわかります。
考え方の違いもありますが、傷が増えていった方が愛着がわくという人もいます。
個人的には極力傷はつけたくないと思ってしまいますが、、、
そんな訳で、これからYAMAHA FG-200でレッスンをやっていきます。
ヤフオクなんかでも鈴鳴りと表現されているギターですが、その言葉がぴったりくる鳴りです。
音が大きいだけじゃなく、バランスも良くキラキラした音だと思います。
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