クラシックギターの弦交換 のやり方
浜松市のギター教室、ハミングギター船越教室です。
クラシックギターの弦の変え方って知ってますか?
僕は誰からも教わらなかったので20年間自分の考えたやり方でした。
最近、有名なクラシックギター製作家の先生とお話する機会があり、弦交換のダメ出しをされました。
ここで初めて人から弦の交換を教わったのです。
教えてもらったことを書いてみたいと思います。
クラシックギターの弦交換 に必要な物
弦
まずは弦ですね。弦はお好みの弦をお使いください。
何を買えば良いのかわからない方はオーガスチンの赤を試してみてください。(回し者ではありません)
ニッパー
弦を切るのに使います。
色々なニッパーがありますが、刃先が細くなっているものが使いやすいです。
電子工作に使うような物が使いやすいです。
クロス
せっかく弦を外すので普段、拭けないところを拭くことができます。
楽器に傷がつかないように、楽器用のクロスがあるといいですね。
オレンジオイル
これは別に無くてもいいんですが、フレットや指板に手垢や汚れが溜まっているので弦を買える前にオレンジオイルを使って磨くと汚れがよく落ちます。
弦を張り替えてみよう
クラシックギターの弦交換 その前に!
まずは弦を外します。
弦をある程度緩めたらサウンドホール辺りからニッパーで切ってしまうと外すのが楽です。
弦が張ってあると拭けないところを拭きます。ブリッジの隙間に埃が溜まっていることがあるので取り除きましょう。
フレットや指板も磨きます。
オレンジオイルをティッシュペーパーに軽く染み込ませて磨きます。ゴシゴシすると
結構、汚れてるのがわかります!
毎回じゃ無くて良いと思いますが、またに磨いて綺麗にした方が良いですね。
一通りお手入れが終わったら弦を張って行きます。
1,2,3弦側ブリッジ
まずは1弦2弦から
まずはブリッジの穴に弦を通します。
文字での説明が非常に難しいのですが、1弦側から弦の下を通します。
これも上手く説明できないのですが、輪っかが出来たら、ネジネジを作るように巻きます。
1弦2弦は3回のネジネジで、3弦は2回のネジネジを作ります。
ネジネジを作ったら反対側の弦を引っ張ります。
※この3回のネジネジが重要らしく、僕も経験があるのですが、2回のネジネジだとたまに、ペグを巻いていくと勢いよく弦が外れることがあります。
その時にギターに傷がつきます。
これは1弦が勢いよく外れた時の傷です。
写真だと大したことないように見えますが、実際は、中々深い傷です。
外れる前触れは、チューニングでペグを巻いても巻いても音が上がっていかない時は要注意です。
音が上がっていかないときは、一度緩めて巻き直ししてください。
1,2,3弦側ヘッド
ここまで出来たら今度はペグ側です。
ペグの穴に弦を通します。弦を通しやすい位置に穴が来るようにしておきましょう。
穴に弦を通したら、ナットの溝に弦をはめた状態で弦を引っ張ります。
弦の下を一回だけ通します。
写真を撮るために押さえていませんが、この時に弦が緩まないようにナットの辺りを指で押さえて弦が緩まないようにしましょう。
この状態でペグを回して弦を巻いて行きます。
この時、1弦と6弦は外巻き、他の2,3,4,5弦は内巻きに巻いて行きます。(外巻きは弦を通した穴から外側に弦を巻いていく事、内巻きは弦を通した穴から内側に弦を巻いていくと言う事です。)
1,2,3弦はこんな感じです。
4,5,6弦側ブリッジ
次は、4,5,6弦です。
4,5,6弦は巻き弦になっています。
端と端がフニャフニャしてる側とそうでない側とあるんですが、フニャフニャしてる側はヘッド側、フニャフニャしていない側がブリッジ側になります。
まずはブリッジの穴に通します。
5弦の下側を通して輪っかを作ります。
輪っかを作ったら弦をブリッジの穴の所で押さえておきます。この状態で反対側の弦を引っ張ります。
とりあえず、このぐらいの大きさの輪っかで巻いたら、ペグに巻いて行きます。
4,5,6弦側ヘッド
ペグ側は1,2,3弦と同じで、一度弦をぐるっとして、弦を巻いて行きます。
輪っかをモミモミしながらペグを締めて行きます。
形が整ったら出来上がりです。
巻き終わりました。ブリッジ側はこんな感じです。
ヘッド側はこんな感じです。
弦を張り終えたら
弦がぴょんぴょん飛び出ていますが、この状態でまず、チューニングします。
問題なくチューニングができたら、飛び出てる弦を切って行きます。
※音が上がらない弦があったり、締め付けるほど飛び出ている部分が短くなっていくようだったら、一度、弦を緩めて最初から巻き直しましょう。
写真を撮るためにやっていませんが、飛び出た弦をもう片方の手でつまみましょう。
なるべくニッパーがギターのボディに触れないように弦を切った方がギターに傷をつけなくて済みます。
ヘッド側も同じです。もう片方の手で飛び出た弦をつまんで引っ張って弦を切りましょう。
飛び出た弦を切ったら弦交換終了です!
飛び出ていた弦を整えたら弦交換は終わりです。
クラシックギターの弦は伸びやすいので、暫くこまめにチューニングしましょう。
終わりに
如何でしたでしょうか?
写真や文字だけで伝えるのは正直難しいと思いました。
ハミングギター船越教室では、弦の交換やお手入れもレッスンで教えています。
文字、写真、動画では限界があるので、わからなかった方には直接指導します。
動画も作ってみたので良かったら参考にしてみてください。